先日、日胆鍼灸師会(会長:当院院長)の一員として洞爺湖マラソン2018において鍼灸ケアステーションを設営してきましたので報告します。

5,6年前から始めているこの洞爺湖マラソンでのボランティア活動であります。
洞爺湖町に7時に集合し、終るのは午後の3時…
長丁場でありますが道内の鍼灸師が集結し、多くのランナーのケアに当たっています。
走る前のケア、走り終わった後の不調箇所のケアを筆頭に応援に駆け付けた人々が興味をもってくれてブースに寄ってくれたり…

本当に多くの方と接することが出来るのがボランティア活動の良い所かと思います。



ボランティアで大切になるのは個人の利益を追求するのではなく、あくまで他者のために行う自発的な活動をしていくことだと思います。〝少しでも良くなってもらいたい!手助けしたい!〟そんな想いが伝わってきた一日でした。誰に強制されるわけでもなく、個々人の気持ちが鍼ケアステーションの場に一体感を生み、多くの方へケアをすることができたと思います。

今、日本を含め世界では〝プロボノ〟と呼ばれる活動が広がっています。

これは各分野の専門家がその専門能力を使って行うボランティアの事です。まさに自分達の活躍できるフィールドと思います。東日本大震災でも、医療従事者によるプロボノが注目を集めました。その中で印象的だったのが〝助けたい・元気づけたい〟と言う想いで被災地に赴いた医療従事者の〝被災者に学ばされた〟と言う声です。厳しい環境下でもたくましく生きる人たちの姿に、ハッとさせられたと言います。

ボランティア活動全般が〝人間を学ぶ活動〟と言えるのかもしれません!!

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私個人が参加したのは3年振りであります。
3年前との違いからと言う視点で、課題や収穫をまとめました☆


【課題】

・外国の方が来ました…

片言の英語で通じるよ!と言われ引き受けた外国の方へ施術。

「アキュパンチャ」
「トリートメント」
「ナウ」・「ペイン」

まぁ、通じない…。

身振り手振りでも難しい…。


国際と言う視点で現場を捉えることなく次に参加するためには対応が必要と思います。
室蘭へ帰ってきてから友人に話すと「翻訳アプリ」もあるとか…

最低限のマニュアルはこれから必要になってきます。
因みに洞爺湖町は、洞爺湖サミットが開催された経緯もあり海外の人にとっても注目スポットであります。


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昼休みに撮った洞爺湖☆

ぼんやり見ていてはただ水が流れている湖。
見方を変えれば、水の流れが速くなったり、遅くなったり…

何を言いたいかって…

『ふくらはぎが攣って痛いんです。』
と言う訴えが多くありましたが人それぞれ違った箇所が原因でありました。AさんとBさん、同じ症状でも違うツボに鍼をする!
まさにオーダーメイドの治療の醍醐味であります!!




【収穫】

何と言っても技術の向上であります。
鍼技術はもちろん、体験者が来てから帰るまでの時間の使い方を含みます。
次々と来る人にボランティアでありながらもボランティアらしさを感じさせないのがポイントになると思います。

問診して必要な健康情報のみ聞き出し、必要な説明&検査を行い、本当に必要な事柄だけを伝えます。
言葉で書くとシンプルになるものの不必要な時間があると必要な人に時間をお届けすることが困難になります。そのような事を感じました。

その中で自分の最初と最後に鍼灸体験をされた方の声をお届けしたいと思います。


・40代ランナー、走っているとなぜか肩関節が痛くなるので何とかして欲しいと言う方でした。

肩関節の動きを注視すると挙上動作に左右差があり、これに着目しました。
胸椎の硬さ・ふくらはぎの硬さが肩関節の緊張を作っていることを伝え必要なツボに鍼をしました。その場で左右差なく挙上動作出来るようにその状態で“いってらっしゃい!”とお伝えしました。

するとレース後にブースによってくれて“肩の痛み無く走れたわ!”と笑顔で教えてくれました。
鍼経験もない方であり、どのようなものかをお伝え出来たのも良かったと思います。

動きに着目することでパフォーマンス向上できた経験となりました。



・70代付添者、片方の足特に坐骨神経に沿って痺れがあり何とかできないかと言う方でした。


梨状筋・中殿筋の硬さがありこれをニュートラルな状態へすることを指標に施術に入りました。
関連するツボに鍼をして、動きや筋肉の硬さを確認してツボ刺激による変化を体験してもらいました。周囲が片付け始めている状況でその方が何度も何度も『ごめんね。ごめんね。』と言っています。

お尻の筋肉を緩めて、痺れに効く背骨付近のツボへ鍼をして終了です。

誰にでも同じように、鍼をして動きをチェック→鍼をして動きをチェック…を行なっていくと
『ごめんね。ごめんね。』が『丁寧にありがとうね。本当にありがとうね。』に言葉が変わっていきます。

足先の痺れは残ったものの立った時の感覚や筋肉の過緊張の緩和を感じてもらいました。
施術後のアンケートには『感謝、感動、感激です!』と言う温かい言葉が綴られていた証に目の中に涙を浮かべて帰られました。



芸能ゴシップの話、食べ物の話、家族の話、たまに自慢話などをし“話上手こそ”が現場で輝くと思った時期もありました。経験を積むと対象者とニーズと合致することが大切だと言う結論に至りました。

時間を見るよりはいかにニーズを共有しそこへ近づく変化を起こす事が出来たのかの方がウエィトを占めていきます。そのような日々の気づきを再認識できる場でもありました。




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