先日の4月29日、東京で行われた『五十肩塾』と言うものに参加してきました。
五十肩である患者さんが来ていて治りづらいなと感じたのが第一でありそれを確かめるべく参加してきました。鍼のセミナーでは、身体の緊張・繋がりと言った連動・張力バランスが大きなウエイトを占めているのに対し、手技ではどこに比重を置きアプローチするのかも気になるところです。
講師を務めてくれたのは、橋垣先生であります。27歳であり、ご自身の整骨院をもち五十肩・四十肩の専門院として大阪で臨床をしています。
さて、ワンデー講座の始まりです☆
整体では何より『肩甲上腕関節』が重要であると言う事です!
ここにポイントをおけば、改善の余地はあるとのこと。
狭義の肩関節と紹介してもおかしくないのが肩甲上腕関節であります。
と言うのも肩関節には他にも烏口肩峰アーチ、肩甲胸郭関節、肩鎖関節、胸鎖関節が含まれるのです。本来は、これら5つの関節を含んで肩関節と呼んでいます。
ここに関わる筋肉を緩めることが出来るのかが今回の五十肩塾での1つのテーマでした。
棘下筋、棘上筋、三角筋、大胸筋など拘縮しやすい筋肉はあるものの“どうやって緩めるか”が受講者が一番気になるところと思います。
使った手法は…
①トリガーポイント療法
②筋膜リリース
③PRT
と手技療法ではベーシックなものです。
(※①~③が実際どのようなものかと言う説明は今回割愛します。)
③はリラッスクスした状態で行うものでありますが①、②共に“痛み”が伴います。
これは“剥がす”作業が行われるためしょうがないとのこと。。
剥がす必要があるのは総称五十肩や四十肩が正式な症状名だと“肩関節周囲炎”と呼ばれていることから理解できます。
肩関節周囲に炎症があるとまず痛みが出ます。ひどく痛むと夜間痛も出ます。
筋肉はこの痛みをかばうために硬くし防御してしまいます。
次第に筋拘縮となり筋肉が動かない状態になります。動かない状態が長く続くと筋肉量が減り、筋肉の柔軟性も低下し症状が悪化していくことも考えれます。
例えば、肩だけの痛みだったのに肘から下まで痛くなってくることやドアノブを回すだけも肩に痛みが走るなどが考えれます、
筋拘縮が進み、炎症期間が長引くことで組織(主に関節包)の癒着が起こります。
すると関節の動きはさらに悪くなり、最悪肩の動きが出なくなることもあります。
実はこの状態が五十肩で一番厄介な状態であるのです。
動きが出ないと上記に示した通り、筋力低下が起こります。肩は他の関節と違ってぶら下がった状態で位置しているため、肩の重みを支えることが出来なくなり身体のシグナルとして“痛み”を発するのです。すると、何もしなくても痛い状態を作ってしまいます。
1番はこの最悪のパターンを避けるように早めの処置を行うことであります。
動ける範囲で動かすことが基本であります。
施術者をも迷わす『五十肩や四十肩の治療』ですが自分が10年臨床に携わり感じていた悩みも少し解消された気がしました。この少しと言うのは、経験を積めば確信へと変わるはずです。
その小さな兆しと言うのは以下の2点であります。
①五十肩は治療期間を要するものであります!
場合・程度・その人の置かれている環境により違いは出るものの左右差なく肩のパフォーマンスを高めるのには時間が掛かります。筋肉の拘縮、関節包の癒着などこれらを考えるとやはり時間がかかると言うもの。
最低でも1か月~3か月、長い人では年単位に及ぶことも。
施術者になると“一回で大きな変化を!と劇的な症例を求めてしまいます(自分だけかもしれません。。)けど、解剖学的な構造、その人の過ごす環境・趣味などを考慮すると治りづらい場所であります。
自分には筋肉のみの拘縮時に劇的に改善された経験があります。
一度劇的な例を見てしまうと次もこうやれば…
と勝手な先入観をもち失敗することもありました。
その人達と癒着が起きている人達を一緒に考えてはいけません。
痛みではなく、人を診ていると言う事を再確認することが出来ました!
②悪いのは肩甲骨の動きではない。
肩関節の可動制限は“肩甲骨の動きが悪いからだ!”と整形外科勤務の時代から教え込まれてきました。自分も疑うことなく今まで生きてきました。けど、今回のセミナーに参加して感じたのは決してそうではないと言う事でした。
肩を動かすとき、肩甲上腕リズムと言って上腕が2:肩甲骨が1動く法則(※)があります。
肩甲骨の可動性を重視するあまり、肩甲骨の内側を解すことばかり考えていました。しかし、問題となる肩甲上腕関節の動きが悪いと肩甲骨の動きが制限されるのは当たり前です。
今までは肩甲骨の可動性の低下が肩甲上腕関節の動きの制限因子と考えていました。違う視点でみると、肩甲上腕関節にトラブルあるから肩甲骨の可動性が低下しているとも捉えることができます。(※私見)
五十肩の患者さんに仰向けになってもらい背骨にストレッチポールやタオルを入れて胸郭を広げるような対処療法があります。肩甲上腕関節が硬く、猫背になっている人に対して姿勢矯正と肩甲骨の柔軟性賦活目的と思いますが臨床でやってみると痛みで出来ない人の方がほとんどでした。
このような経験を思い出せる東京出張であり、肩甲骨よりも肩甲上腕関節に注目することで違った視点で身体を診れる力を養うことができました☆
※現在では、比率や挙上方向、速度、年齢でリズムは異なるとされています。
5月1日の地元の神社から撮影した桜であります。
満開でした(^^)/
1つ1つの花びらは小さくてもそれが集団になると“大きな花”に感じます。
小さくても同じ方向を向けば大きな力を発揮してくれます。
桜の魅力は、これから始まる季節に合致します!!
目標立てて、小さなことから始めていきたいですね☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
すのさき鍼灸整骨院(HP)
室蘭市東町4-1-13
~開業して37年~
これまで培った経験を生まれ育ったココ室蘭に還元して地域の方、来てくれた方のライフパートナーとして歩んでいきたいと思っています。あなたの〇〇したいという思い、是非お手伝いさせてください!!
ご予約・お問い合わせ⇒0143-43-5635
※“ブログ見ました!”と一言言ってもらえると嬉しいです。
保有資格としては、鍼灸師・柔道整復師・姿勢指導士・ケアマネージャー・福祉住環境コーディネーター
講演活動等の講師依頼いただいております。
保健衛生講座、お灸教室など地域の方のために全力で対応します。
現状では5月、7月、10月に外部活動が決まっています!
随時更新していきますね(^^)/
五十肩である患者さんが来ていて治りづらいなと感じたのが第一でありそれを確かめるべく参加してきました。鍼のセミナーでは、身体の緊張・繋がりと言った連動・張力バランスが大きなウエイトを占めているのに対し、手技ではどこに比重を置きアプローチするのかも気になるところです。
講師を務めてくれたのは、橋垣先生であります。27歳であり、ご自身の整骨院をもち五十肩・四十肩の専門院として大阪で臨床をしています。
さて、ワンデー講座の始まりです☆
整体では何より『肩甲上腕関節』が重要であると言う事です!
ここにポイントをおけば、改善の余地はあるとのこと。
狭義の肩関節と紹介してもおかしくないのが肩甲上腕関節であります。
と言うのも肩関節には他にも烏口肩峰アーチ、肩甲胸郭関節、肩鎖関節、胸鎖関節が含まれるのです。本来は、これら5つの関節を含んで肩関節と呼んでいます。
ここに関わる筋肉を緩めることが出来るのかが今回の五十肩塾での1つのテーマでした。
棘下筋、棘上筋、三角筋、大胸筋など拘縮しやすい筋肉はあるものの“どうやって緩めるか”が受講者が一番気になるところと思います。
使った手法は…
①トリガーポイント療法
②筋膜リリース
③PRT
と手技療法ではベーシックなものです。
(※①~③が実際どのようなものかと言う説明は今回割愛します。)
③はリラッスクスした状態で行うものでありますが①、②共に“痛み”が伴います。
これは“剥がす”作業が行われるためしょうがないとのこと。。
剥がす必要があるのは総称五十肩や四十肩が正式な症状名だと“肩関節周囲炎”と呼ばれていることから理解できます。
肩関節周囲に炎症があるとまず痛みが出ます。ひどく痛むと夜間痛も出ます。
筋肉はこの痛みをかばうために硬くし防御してしまいます。
次第に筋拘縮となり筋肉が動かない状態になります。動かない状態が長く続くと筋肉量が減り、筋肉の柔軟性も低下し症状が悪化していくことも考えれます。
例えば、肩だけの痛みだったのに肘から下まで痛くなってくることやドアノブを回すだけも肩に痛みが走るなどが考えれます、
筋拘縮が進み、炎症期間が長引くことで組織(主に関節包)の癒着が起こります。
すると関節の動きはさらに悪くなり、最悪肩の動きが出なくなることもあります。
実はこの状態が五十肩で一番厄介な状態であるのです。
動きが出ないと上記に示した通り、筋力低下が起こります。肩は他の関節と違ってぶら下がった状態で位置しているため、肩の重みを支えることが出来なくなり身体のシグナルとして“痛み”を発するのです。すると、何もしなくても痛い状態を作ってしまいます。
1番はこの最悪のパターンを避けるように早めの処置を行うことであります。
動ける範囲で動かすことが基本であります。
施術者をも迷わす『五十肩や四十肩の治療』ですが自分が10年臨床に携わり感じていた悩みも少し解消された気がしました。この少しと言うのは、経験を積めば確信へと変わるはずです。
その小さな兆しと言うのは以下の2点であります。
①五十肩は治療期間を要するものであります!
場合・程度・その人の置かれている環境により違いは出るものの左右差なく肩のパフォーマンスを高めるのには時間が掛かります。筋肉の拘縮、関節包の癒着などこれらを考えるとやはり時間がかかると言うもの。
最低でも1か月~3か月、長い人では年単位に及ぶことも。
施術者になると“一回で大きな変化を!と劇的な症例を求めてしまいます(自分だけかもしれません。。)けど、解剖学的な構造、その人の過ごす環境・趣味などを考慮すると治りづらい場所であります。
自分には筋肉のみの拘縮時に劇的に改善された経験があります。
一度劇的な例を見てしまうと次もこうやれば…
と勝手な先入観をもち失敗することもありました。
その人達と癒着が起きている人達を一緒に考えてはいけません。
痛みではなく、人を診ていると言う事を再確認することが出来ました!
②悪いのは肩甲骨の動きではない。
肩関節の可動制限は“肩甲骨の動きが悪いからだ!”と整形外科勤務の時代から教え込まれてきました。自分も疑うことなく今まで生きてきました。けど、今回のセミナーに参加して感じたのは決してそうではないと言う事でした。
肩を動かすとき、肩甲上腕リズムと言って上腕が2:肩甲骨が1動く法則(※)があります。
肩甲骨の可動性を重視するあまり、肩甲骨の内側を解すことばかり考えていました。しかし、問題となる肩甲上腕関節の動きが悪いと肩甲骨の動きが制限されるのは当たり前です。
今までは肩甲骨の可動性の低下が肩甲上腕関節の動きの制限因子と考えていました。違う視点でみると、肩甲上腕関節にトラブルあるから肩甲骨の可動性が低下しているとも捉えることができます。(※私見)
五十肩の患者さんに仰向けになってもらい背骨にストレッチポールやタオルを入れて胸郭を広げるような対処療法があります。肩甲上腕関節が硬く、猫背になっている人に対して姿勢矯正と肩甲骨の柔軟性賦活目的と思いますが臨床でやってみると痛みで出来ない人の方がほとんどでした。
このような経験を思い出せる東京出張であり、肩甲骨よりも肩甲上腕関節に注目することで違った視点で身体を診れる力を養うことができました☆
※現在では、比率や挙上方向、速度、年齢でリズムは異なるとされています。
5月1日の地元の神社から撮影した桜であります。
満開でした(^^)/
1つ1つの花びらは小さくてもそれが集団になると“大きな花”に感じます。
小さくても同じ方向を向けば大きな力を発揮してくれます。
桜の魅力は、これから始まる季節に合致します!!
目標立てて、小さなことから始めていきたいですね☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
すのさき鍼灸整骨院(HP)
室蘭市東町4-1-13
~開業して37年~
これまで培った経験を生まれ育ったココ室蘭に還元して地域の方、来てくれた方のライフパートナーとして歩んでいきたいと思っています。あなたの〇〇したいという思い、是非お手伝いさせてください!!
ご予約・お問い合わせ⇒0143-43-5635
※“ブログ見ました!”と一言言ってもらえると嬉しいです。
保有資格としては、鍼灸師・柔道整復師・姿勢指導士・ケアマネージャー・福祉住環境コーディネーター
講演活動等の講師依頼いただいております。
保健衛生講座、お灸教室など地域の方のために全力で対応します。
現状では5月、7月、10月に外部活動が決まっています!
随時更新していきますね(^^)/
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