≪２週間続く腰の痛みで悩む３０代男性≫

 【来院日】

平成２９年１２月

【患者情報】
　
３０代男性、会社員である。
※他、本件に関わる既往はなし

【症状・お悩み】

デスクワークを主とし、２週間前から腰の痛みが続く。

数時間座っていると腰の違和感（だるさ・痛み等）が出る。

肩の違和感（だるさ・痛み等）もある。




【来院きっかけ】

ホームページを見て


【見立て】

何処の関節が動きが悪くなっているのか？をみていくと、“股関節”にあり、そこに着目しました。

左股関節が右より内旋・外旋制限がみられます。



【治療・経過】

１診目

L、築賓・T９（１、５）・承山

鍼治療後のビフォアフターで制限の消失から１回目の治療を終了しました。

経過観察のため、３日後の予約を取ってもらい帰宅してもらいました。


２診目

『腰が軽かったので治療してからは楽に仕事が出来た。ただ、今日は１時間ほど台車を押して腰が痛い。』と言っていました。

同じ動作である壁押し動作を行うと痛みが再現出来ました。

初診時と同じ見方でツボを選穴します。

R、築賓・承山
L、承山

ビフォアフターで制限の消失から２回目の治療を終了しました。


３診目は２週間後の治療になりましたが動きに制限もなく、仕事も楽にできていることから『痛くなったら来てください！』と伝えて治療を終わりました。



【見立て・想い】

動きをみることで早期の改善へとつながった症例と思います。
腰の動きに硬さはありましたが人並みでありもっと悪い影響が出ている関節があるのでは考えたのが良かったのではと思います。

１診目に動的に体を見ることで股関節に注目できました。

２診目の「台車を押したとき…」と言う言葉で、ふくらはぎにもっと大きな原因にあるのではないか？と推測できました。

ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるくらい重要な場所であります。

その中で使った承山穴は興味深いツボであります。
ふくらはぎの内外測頭の膨らみの所にあるツボであることから腰を支える役割もあると思われます。

ツボを的確にとらえたときに起こる、“現象”を積み上げツボの世界を広げたいと思いました。