≪患者が来院されたときから始まる僕らの治療≫
治療とは何か…??
を不意に思います。手を加えることが全てなのか!?いや、それが全てではないと言うことです。
『おはようございます。』『こんにちは。』の挨拶も声のトーンにより相手の感じ方も違うと思う。〇〇をしたい!〇〇を解消したい!と言う期待を込めて来られる方のファーストコンタクトはここであります。
※書いてみると当たり前なのですが…。
今年の1月からは横浜へセミナーを受けに行ったり外部へ足を運ぶ機会が増えてそもそも自分に求められているものは何かを考えられるようになりました。求められても出来ないことはもちろんあります。その要因が業務範囲外だったり、技術不足だったり(´・ω・`)
治療=治すことではありますが…
→治しているのは、患者様であり私たちはそれをお手伝いしております。
人間には自然治癒力が備わっていますもの。
上記の事柄、当たり前のことと思われるかもしれませんが意識や視点をかえるだけで治療成績に大きく影響が出るので今一度確認しました。
今日はタイトルにあるように患者姿を見るのも治療の1つと思うようにして意識し、その想いを綴ってみました。心と診かたを変えるだけで治療スピード・治療効果が上がり自分の中では大きな変革と言えます。
※東洋医学的な言葉もありますがなるべくわかりやすく綴ったので興味ある方、是非ご覧ください(^^♪
望診の必要性!
東洋医学では診療において、四診を駆使して五行色体表等から五臓六腑、経絡の異常を判断し治療方針を決めています。その四診には望診・聞診・問診・切診が含まれており今回スポットを当てたのが望診であります。
望診とは、望んで(一定の距離で)神(生命力)、顔色(色)、姿勢(形)、歩行(態)などをみることを言います。
望診では神をみる!
神…その患者のオーラです。病んでくる人にはドヨーンとした空気を感じます。腰が痛くて歩行もままならない人は冷や汗をかいてやっとの思いで玄関から入ってきます。一番わかりやすいのは、急性期で痛みが激しい患者様とケア期に入った表情穏やかな患者さんを比べてみることです。急性期は、『もう、なんとかして!』と言う想いがヒシヒシと伝わってきます。ケア期には、『今日も楽になって治療が終わったらこんなことがしたいなぁ♪』と言う想いが感じられます。
神(生命力)ですが一番感じやすいのは、顔色(色)であります。病んでいるときは顔色が青く深刻な表情を浮かべています。痛みで眠れなかったのかもしれません。考え事をして、眠れないこともあるでしょう。何か体調が優れないときは顔色が青色で元気が足りない状態と思います。反対に興奮して、カッカ・カッカしているときは赤い顔色をしています。ストレスを受けてイライラを感じているかもしれません。喧嘩をして出てきたこともあるでしょう。また、待合室で待たせ過ぎてしまったときはイライラしている様子が伝わります。
そして姿勢や歩行もよく観察すると見えてくるものがあります。
待合室で待ってもらうときも患者の様子をぼんやりと見ます。そこにも治療のヒントがたくさんあります。簡単に言うと筋肉は、痛い所や違和感のあるところを無意識に伸ばそうとする性質があります。
・足を組んで座って待っている人…上になっているお尻の筋肉の異常
・椅子に浅く座り足を広げている人…股関節屈筋群の異常
・背中を伸ばし、浅く座っている人…脊柱起立筋群
・片方に体重を乗せて座っている人…体重を乗せていない側の腰方形筋
次に『〇〇さん、どうぞ!!』と治療ベッドへお呼びします。
主に歩きの様子をみます。
・動きに流動性があるか?…筋肉や関節の異常。
・動きにリズムがあるか?…見れなくても足音で感じます。
・足の上にしっかりと体重がのっているか?…膝関節構造の異常。
・直線的に歩けているか?…バランス感覚。
を考えて、治療方針を決定します。
☆まとめ
札幌での修業時代、玄関を開けたときから治療が始まっていると教わりました。
その言葉が今ここにきて身に染みています。
先入観をもってしまうと固定概念にとらわれて自分の色を出せなくなりますが治療センスを磨き、来てくれる方のお悩みを解消できる場でありたいと思います。
私は欲張りであります 笑。
来てくれる方のニーズに応えることのできる総合デパートを目指したいと思います。
鍼灸師・柔道整復師の輝けるフィールドはもっとあるはず!!そんな想いを胸に今日一日を大切に過ごしたいと思います(^^♪
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