この度活法腰痛編 in 北海道が開催されました。

ちょうど1年前に北海道に上陸しその時から学び始めた“整動鍼”の母体となるのが『活法』であります。字の如く、身体をかす(生かす)方であります。

母の日に活法…
たまたまでしょうか!?笑。


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さて、整動協会の痛みの理論として、『動則不痛・不動則痛』と言うものが掲げられています。

これは、動けば痛くない、動かなければ痛いと言う状態を示します。テキストでは、痛いを“居たい”で表現されています、お腹が痛くなったとき「ちょっとヨコになりたい(動きたくない)」をイメージするとどのような状況かわかると思います。

痛みを感じていないときはどんなに快適に動けていることか…

この超自然な身体作りを鍼なら整動鍼、手なら活法で目指しています。

 

鍼灸師と言う肩書きがあり、活法による手の技術を学んで何になる?と思った人も多いはず。事実、私も鍼灸が出来てその技術を高めていければそれで良いとは思っていました。おそらく1年前までは…。

整動鍼を学び、日々多くの方と接する中で“超えることの出来ない壁”にぶつかることがあります。そんな時、周囲に目を向けると

『活法でこんな技があって…』

『活法なら…』

と言う声を耳にすることがありました。
すると知らないことを知りたい!と言う想いも高まり受講してきました。

そこには、“鍼灸を扱える鍼灸師だから…”ではなく『鍼灸も出来る医療人』としての明確な目標があります。鍼灸が道具であることを考えると、鍼灸がないとき(外出場面など)、扱えない状況(救護活動など)で目の前の人が困っているときにずっと黙っているのも心が痛みます。

まさに不動則痛であります
(#^^#)


 

【活法を紐解く】

活法は、日本生まれ日本育ちであります。※鍼灸は『黄帝内経(中国)』

と言うことは日本の思想を大きく含んでいると言うことです。

茶道・相撲・柔道・剣道等同じことが言えますが日本生まれのものには作法・間合い・空間・所作など独自の美(思想)があります。これを神道と言うそうです。

 

この神道を反映させた目に見える形こそ今回習った技の1つ1つであります。

 

活法の歴史をみれば、戦国時代まで遡ります。

活法の対義語は殺法であります。蘇生を目的とする活法、人を殺めるのが殺法であり負傷者がその場から動けないと死を待つだけした。

このように戦場医術と考えるとその場で体に変化を起こさなければなりません。
尚且つ手数を少なく、時間も短く…
最近言われている“コスパ”が良いものと言えることができると思います。

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因みに…

同音語である割烹とは…
肉を割き(さき)烹る(にる)の意味で、日本料理の調理。またはその料理を提供する飲食店のことを指す と載っています。(:ウィキペディア)

かっぽうと言えば、日本のようです(^^)/




【導引と言うワザ】

筋肉は伸びたり縮んだりする性質があります。どの状態が一番その力を発揮されやすいかと言えば硬すぎることもなく、柔らかすぎることもない“平”な状態であります。
過緊張が起こっている部位に対して周辺の正常部位(組織)と同調させるのがこの技の目指すところであります。



手法としては、過緊張を起こしている部位を一度強く収縮させ(力を入れる)、脱力(力を抜く)させて筋肉の過緊張を緩和するものです。


日常生活で置き換えてみると、肩のストレッチが考えられます。

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これは僧帽筋上部のセルフストレッチですが凝り固まった肩上部を解したいときに一度はやったことがあると思います。
一度グッと肩を耳に付けるイメージで肩を上げて、5秒ほどキープします。
ストンッと言うイメージで瞬間脱力をすると一気に肩の力が抜けたような体験を出来ます。もし、このとき僧帽筋上部がフニャフニャであれば頭を首で支えることが出来なくなります。

このようにある程度の筋緊張を必要とし、周辺組織と同調して良い状態を作るのがワザの1つ1つに込められています。


今回この導引を使う手法を多く習ってきましたが技をかける方、かけられる方全てにおいて言えることが“姿勢反射”を利用していることであります。
姿勢反射を利用すると所作も美しく見え、無駄な力なく身体を動かすことが出来ます。



硬く閉まっている瓶を上を向きながら、脇を空けて肘を伸ばして開けますか?
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脇を閉めて自分の中心に来るように瓶を配置して顎引いて手に力を入れますね!!
このような反射を姿勢反射と言います。


【言葉で言うのは簡単ですが…】

活法を習い数日、いい食材を与えられたコックさんのような気分であります。
活かすも殺すのもその人のセンス・技量が問われています。

職人の醍醐味☆練習していきたいと思いたいとおもいます。


活法を受けると

『あっ、こんなに手を伸ばすことが出来るんだ!』
『受けた後に腰を伸ばすことが出来る!』
『あれ、調子がいい』

などと言った、“気づき”・“再認識”・“発見”・“驚き”があります。


人間の潜在能力は高く発揮して30%程度と言われています。
痛みがあるとそれに過敏に反応し、他の場所へ目が行かなくなります。

『火事場の馬鹿力(思いがけないアクシデントなど)』を発揮出来た時この潜在能力が活かされるのが通常の考えですが活法により備え持つその能力を高めていけるかもしれません。


導引することで筋肉の動員(使用率)を上げる⇔潜在能力を高める
これが出来れば、私達のフィールドもスポーツ場面を中心に広がっていくことも考えれます。


また、ツボを重要視する鍼灸師にとって活法を学ぶ事は大きなメリットがありました。
間合い・空間・所作などの環境作り、相手に緊張を与えない触診がそのものと思いました。
当たり前のことですが相手あっての私達であります。


『共存共栄』

そんなフレーズが合う2日間でした!



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すのさき鍼灸整骨院(HP

室蘭市東町4-1-13
~開業して37年~
これまで培った経験を生まれ育ったココ室蘭に還元して地域の方、来てくれた方のライフパートナーとして歩んでいきたいと思っています。あなたの〇〇したいという思い、是非お手伝いさせてください!!

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保有資格としては、鍼灸師・柔道整復師・姿勢指導士・ケアマネージャー・福祉住環境コーディネーター

講演活動等の講師依頼いただいております。
保健衛生講座、お灸教室など地域の方のために全力で対応します。

現状では5月、6月、7月、10月に外部活動が決まっています!
随時更新していきますね(^^)/