まるで“生きているツボ探し”に出かけてきた整動鍼~脊柱編~in  札幌であります。

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経絡って陰経と陽経があって~
“陰は動かないから的確なツボを!”
“陽は動くから大雑把にとればあたるツボだ!”そんな勝手な心をもち生意気に過ごしてきた鍼灸師資格所得してから早9年。今回の鍼セミナーで考えが変わりました。


刺鍼の基本である
・深さ
・角度
・ツボ位置
を再認識する場となったのです。ちょっとした何ミリかのズレが治療効果に大きな違いを生むのです。それを鍼をされる側・する側体験できる実技がメインのセミナーでありました。

全道・全国から多くの先生方が今回のセミナーへ参加しているのも信頼の証であります。
当日は満席だっと思います。
あっという間の2日間でした。


≪整動鍼!?≫
⇒古武術整体(活法)の理論と実践から導かれた鍼法で、従来の経絡に基づく鍼灸理論とは一線を画すものである。と整動鍼の教科書に書いてあります。



“これまで勉強してきた経絡鍼灸とは違うんだ!!”
それくらいのぼんやりとしたイメージでセミナーを受けましたが正直言って未だにぼんやりとしたイメージであります。

父親に『この前の整動鍼ってどんなセミナーだった?』と聞かれると
私は『字のごとく動きを整える鍼だよ』しか答えられません。。

と…まだまだ腑に落ちていない私ですが

セミナー後の臨床は、成果あり課題ありの収穫の多い時間を過ごさせてもらっています。

私も鍼灸問わず、数々のセミナーを受けてきましたがセミナーを受けた後って自分の方程式に当てはめたがる傾向にあります。整動鍼の講師陣にも同じことが言われました…

セミナー受講後の今は一点だけしか見れなくなると…

確かにそうだな!自信をもって望めるものだけ提供しようと考えていました。

が23日火曜日の朝一の臨床にて腰が痛いと言ってきた人に今までと違う足のツボに鍼をするだけで動きに変化出て痛みがなくなったのを目にすると使わないわけにはいきません!(^^)!

痛くないから動かせる!まさにこれだと思った瞬間でした!!

そして、私の目の前には困っている人がいるのですから。

奇経治療をメインに行っていましたが奇経は字のごとく奇経であります。正経が対義語であることを考えると何かもの足りなさを感じていました。私の臨床経験で物事を言うのは、父親には失礼ですが…。

今回出会った整動鍼は、斬新であり革命的な鍼灸であります!
ほとんどが実技であり1つずつ丁寧にツボを解説し、ご指導いただけるのでその日から試すことが出来ます。今回の脊柱編で習ったのが25個くらいのツボですがどれも臨床で遭遇しそうな症状に対して有効なツボであります。

体育座りでお尻の部分が痛ければ⇒〇〇!なーんてなかなか出てこないと思います。
けど整動鍼はこれを可能にしてしまったのです!
これを1分~3分くらいで1つのツボで効果が出るから本当にすごいっ!



『えぇ、そんな方いるの?』と思われる方いるかもしれません。

セミナーで被験者になった方がちょうどそういう方でした。
私も初めてそのような方を見ましたが笑。

私も考えました☆
変形性股関節症で股関節内転筋群を痛がり歩いていると特に痛くなってくると言う方がいました。腰部脊柱管狭窄症も併発しており、長時間の歩行は難でありました。

殿筋群に負荷がかかっているのは同じであります。

そこでその方に同じツボに鍼をすると硬かった内転筋群の硬さもとれて歩きやすくなったと言っていました。鍼をした後の歩きの様子も良く、その方は10日に1回の定期的なケアのため次回の来院時に経過を聞いてみようと思います。

整動鍼を加えた約一週間☆
楽しみながら仕事できることが一番であります。

・治療時間が短くなったこと
・一人でも多くの方に鍼治療を提供できること
・ツボの研究をしてみたいと思ったこと
・術者が楽であること
・鍼の本数が少なくて済むこと
・研究成果が現れやすいこと
・再現性が高いこと
などなど……。発見!発見!の毎日であります。

もちろんツボの正確性やそれらを活かすセンスなどまだまだ課題も多いのもわかっています。
夏・秋と札幌で違うテーマでセミナーがあるのでしっかりと準備をすすめていきたいと思います☆

・懸鐘:首の付け根付近の肩こりに有効か!?
・後谿:腸骨稜付近の腰痛に有効か!?
・築賓:デスクワークの方に反応が多くみられる。

まだ始めて間もないので!?状態ですが、!!のように確信できるものへ変換していきたいと思います。



先週末ですが、右の肩を左手で触ることが出来ないと言う方が来られました。

整動鍼を習ったばかりでしたので、ツボを探したいと想い探索☆

テーピング講習で習ったエネルギーラインの仮想説でポイントを絞り込みます


答えはココ!!!

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骨盤の右回旋も出ていなかったと思いますが探っていくと確かな圧痛があります。

京骨(ツボ)!?より、やや上縁にありました!(^^)!

ここに鍼をすると痛くなく出来て、ちょっとだるさが残ると言うので、左の申脈(外くるぶしの下)に鍼をします。するとだるさ等の不調症状なく動作が出来たのでこれで治療を終了しました。

副院長に就任して8か月☆

道を塞ぐ壁をぶっ壊し今日もチャレンジをしていきたいっ!!!と想う今朝でした。